体験談

変態ギタリストマイケル・アンジェロについて

 

今日は僕の好きなギタリストを紹介します。超天才級のギタリストは多々いますが、その中でも飛び抜けて変なテクニカルへとひた走った天才です。

通称アンジェロ先生

マイケル・アンジェロはヘヴィーメタルの速弾きギタリストです。
ヘヴィーメタルのギタリストというと、あまりインテリなイメージはないかもしれませんが、意外にもメタラーの多くは学問の方でも優秀な成績を残している人が多くいます。

マイケル・アンジェロも例に漏れずノースイースタン・イリノイ大学で音楽理論と作曲理論を勉強し、博士号を得ているいわゆる「先生」です。
そして、彼の超絶ギターテクニックに尊敬と畏怖の念を込めて「アンジェロ先生」と呼ばれているのです。

ダブルギター

普通ダブルギターと言えばネックが同じ方向に二本付いたギターのことです。

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こういうのが一般的なダブルギター。(ダブルネックギター)
普通は二本ともチューニングを変えていたり、12弦、6弦というセッティングで使うものです。

ところがアンジェロ先生のタブルギターはというと…..

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んんっ!?

あれ、何かおかしい!
しかもこのギター、チューニングはというとどちらも同じチューニングで全くダブルギターとしてのメリットがない。

なんだ、見た目のインパクトだけかよ!と思うかもしれませんが、そうではありません。

まずはこの動画を見てください。


初っ端から突っ込みどころ満載。

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もうなんか色々とおかしい!

手をクロスさせて上からのピッキングとフレットへのタッチ。
一人で二人分のギターを弾くという荒業。

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そして、ピックを捨ててのハンマリングのみで弾く「一人ハモリ芸」です。

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うーん、へんたいですわ。

普通に弾いても無茶苦茶うまい!

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元々早弾き畑の人なので、ピッキングの正確さと音の粒の綺麗さはピカ一。

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逆さ+ダブル!

からのー

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/^o^\ フッジサーン

元々左利きだったアンジェロ少年は、なぜか左右でも同じことができるようになりたいと思ったらしく、両方で練習しまくって今に至ったようです。
そんな努力家のアンジェロ先生の名言といえば

「Practice Practice Practice」(練習・練習・練習)

とにかく練習しろというのですが、どれだけ練習すればあれだけ弾けるようになるんだか……。

しかし、まだまだアンジェロ先生の本気はこんなもんじゃありません。
あと一回アンジェロ先生は変身を残しています。

その最終形態がこれ。

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クアッドギター。通称Xギター
どうやって弾いているかは、アンジェロ先生が若い頃に組んでいたバンドのPVの中で見れます。

もうなんか蟹みたい。
空から降ってくる時の「満を持して登場!」感に笑えます。

ちなみにこのギターは組立式で盗まれてしまったあと二本だけ帰ってきたらしいです。

それと、このNitroというバンド、ボーカルのジム・ジレットもなかなかのキワモノです。6オクターブの声域を持ち、声だけでワイングラスを割るという噂。

実際は自分の声をアンプに通して、スピーカーから出した音でワイングラスを割っていたそうだけど。

 教則ビデオ

そんなアンジェロ先生の出している教則ビデオを見ればさぞギターがうまくなるんだろうなと思うかもしれません。


ところがどっこい、最初から最後までめちゃめちゃ速弾きして先生が気持ちよくなって、いつものドヤ顔でフェードアウトして終わりです。

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とりあえず見て、あとは練習あるのみということでしょうか。
まずそんな29フレットのスカイなギターなんて誰ももっていないという……。

アンジェロラッシュ

アンジェロ先生が一発で化け物だと分かるのは何も多ネックギターだけではありません。

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16分を延々とピッキングしながら、上下のフレットへのタッチを交互に行うこの馬鹿げた必殺技はアンジェロラッシュの呼び名で親しまれています。

まあ、普通に引けば簡単に弾けるのですが、そこをわざわざ上下から攻めることでこの技は完成します。

あまりに動きが速いので、動画ではブレてしまっていることからHunds without shadows(無影手)とも呼ばれています。

何が凄いってこれだけ大暴れしていながら正確で完璧な音を出すんですよね。

 まだまだ進化するXギター

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まさにカニ道楽。めちゃワロタw

でも真剣に創っているところが良いですね。

CM

なんとアンジェロ先生、ギターヒーローのCMに出てました。

動画の内容はこんな感じ。

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ギターヒーローで遊ぶ少年。

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そこに颯爽と現われるアンジェロ先生。

「ヘイ、キッズ!俺にもプレイさせてくれよ!」

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「わあ!マイケルアンジェロだ!もちろんだよ!」

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からのー

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ソオォオォオイ!!

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少年「……」

YOU DON'T ROCK!

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「これがロックだ」といわんばかりにダブルギターで弾きまくる先生。

最後は先生おなじみのドヤ顔。

アンジェロ先生の魅力

こんな紹介ばかりをしているとなんだか色物感がすごいですが、彼のすごいところはなんといってもその丁寧なピッキングにあります。

あれだけ速いピッキングとフレットへのタッチがありながらノイズが全くないという万に一つのズレも許さない完璧さ。

ミュートはストリングダンパーにまかせて、ピックを立てて弾くという男気ピッキング。高速のスウィープの連続、そしてクサいロマンティックフレーズ。

速弾きだけでなくその他の部分でも魅せてくれるのが、アンジェロ先生なのです。

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